この小さな長崎を見渡しても、僕の上前を撥ねるチャリダーはいまい。自転車に掛けては引けを取らない自信はある。分解も再生も出来る僕は自転車かバイクで日々移動する。バイクもバイトの時、急ぎの時に役には立つ。僕はずっとこのひと目ぼれのこのバイクと行動を共にしている。山田で目を付けて店主に頼んで分割にして貰う。バイクは速さがあって、そこが自転車に勝るが、事実・・・僕はサイクリングを愛している。しかしながら毎日の生活リズムにこのバイクが重要な役割を持って僕を助ける。車は持っていない。そこが僕の親しみに一役も二役も買う。姉は車を運転しどこへでも行くので楽チンのように見えるけど僕は全く姉を羨ましいとは思わない。昨日も有喜のなかよし村まで行って寛いだらしいが、僕は姉のことを義兄が口やかましく言うのも分かるように思える。一体なんでそこまで車で走らないといけないのだろう。ドライブとマミーポコの為だけにしてはちょっとどころか相当遠距離。矢上から20キロということは、道の尾の西友よりも遠いのだ。国道251号は僕もチャリで乗り生らした場所で、坂が長くて割と丘陵なのが好き。有喜中学校の辺りに老人ホームや介護施設はあって東長崎のみんなが周知の場所でもある。ドライブコースで信号が少ない。だから心安らかになれるのだろう。姉の金銭感覚は僕とはかなり違う。僕にとっては五百円が一日の原資となるが姉はその7倍の生活をしている。