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 僕は新トリックに気が付く。たまたま間違って先輩男性の制服を五分だけ着用。それで、勤怠の勤をピっとして仕事にはいっていた。しかしそこまできちんと見てくれる先輩女子がいてくれて僕は難を逃れる。ねえ、その制服違う名前付いてない?えええ?僕はすぐさま見る。ひらがなにすると一字しか違わないことで間違ってその男性の制服を着用していた世界一馬鹿男の僕。すぐに自分の制服に着替えにロッカーに戻ると、優しい先輩女子はダメじゃない、さっきの名札で怠を押しとかないと、ずっと彼が労働したことになるのよ。ええ?僕はほんまもんの馬鹿。それで、又すぐに名札を持って来て怠を押して災難を逃れる。しかしファミリーマートが何軒あるか知らないけど、僕のような馬鹿もんはいないだろうな?って。しかしやはり六十歳を超える女性の生きざまって凄いなって改めて感嘆の意を表さずにいられない。誰が、いちいち、名札まで見てくれるだろう。幼稚園入学の時くらいだろう。それなのにこの先輩の細やかな目配り。これこそが本当の仕事かもしれない。僕はラインを交換する。どんなことがあってもこの先輩がいる限り、僕の今後も確定のような気がしてくる。サスペンスも同時に湧く。そこで他人の制服を着て仕事してその人になりきってバーコードアリバイ工作。確かに後から全部ビデオに映りはする。しかしそれまでは??そして爽やか路線ではコンビニ内での恋愛物語を描くのも僕の近々の仕事かもしれない。