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 マネージャーから聞いていたのはうちの息子達は、みんな好男子、それこそ、頭がいい子に育てようと思わず、のびのび育てた体育会系なのよ~~って言われていたものの、僕はまさかその息子さんが店にスパイシーチキンを買いに来るなど全く想定外。しかもミスをしてしまう。スパイシーチキンのお金を取っておきながら他にも商品あったことで、てんてこ舞い、渡し忘れにも気が付かず、ありがとうございました!!って。アレ?って僕は固まる。顧客が帰らない。なんでだろ?って疑問に思う。はてな??って。僕のスパイシーチキンは??って笑顔ではなく真顔で言われ心臓がドキドキする。あああ、す、すいません、すぐに取ってきます。男子は背広族ではない。かといって生産系や事務系ではなく身なりは会社の制服を好感度で着こなす若武者っていう出で立ち。僕は彼から突拍子もなく恐ろしい言葉を聞く。僕、ここの息子なんです。えええ??その後がまずかった。僕は根が小心者で、なんと彼に懇願する。この件を内緒にしてくださいね??って。彼はにこにこ笑いながらスパイシーを持ってさっそうと店外へ。素晴らしい好男子でしかもオーナーの息子さん。なんていう出会いだろう。全く素質のないコンビニ店員と、優良株の御曹司の差かああ・・・これほどまでに顕著だったとは。いやはや。