生まれた時から大財閥なら一円の大切さは果たして分かるだろうか?僕は逆説唱える。世の中が余りに神経質になって行く時、僕たち二十代だけは冷静でありたい。なぜなら金持ちの名家なら金銭の法則を厳しく叩き込まれる。そこで素直に学んだ子弟ならきっと金銭の大切さが分かると僕なりに推測する。しかしこれは推測の域を出ない。本当に金銭の厳しさを自分の経験で克服した人物ならどう間髪いれずに答えるだろう。僕よりも名家の出よりもかなりソッコーでこう指南するに違いない。技を掛けてくる。この技こそ小手だろう。僕達は金銭を足では握らない。あくまでも最後に接触するのは手だろう。しかし稼ぐのは足だということに気が付く。足を頻繁に使って作業をしながら銭の城を頂戴していく。城には一個一個飾りが付いていてそれをいわば僕達は毎月与えられていく。この飾りは生きていく為の金貨にも値している。僕の心はしかしいっこうに明るくはならない。労働は軽くはないからだ。きつい。寝ていたまま金銭が得られればそんなに嬉しいことはないといつも夢想するが世の中こちとらが思うように回ってはいない。しかし頭脳で金銭を得るグループはどうなるだろう。足をそこまで必要とはしない。頭とほぼ同じ状態で並行作業しているものがすまほアイテムだろう。僕たちより難易度の高い仕事をクリアしているようだが、僕らは知っている。頭で分かっている。この頭脳グループをすこぶるこれから躍進させるものが出て来る。台頭といっても好いだろう。良い、イイ、よか、好い、佳いと様々あるが、よかくね??ってみんなが発するようなものであることを少なくとも僕は知っている。