am87

 物事最初に勝敗は決まっていると常に父が言っていた。この観点に挑戦するように茶々を入れていたのが俺だ。なぜ、いつもカチマケが決定していることを父が言うのか?そこが俺が父を尊敬出来ない理由だった。腑に落ちない。地位や家柄、そして学歴、家のステータスですべてこの世が成り立っていると父が明言した時に、僕はげんなりしたことは言っておこう。しかしどうやって間違っている父の袖を引けばいいか、子供の頭にはとうとう浮かんでは来ない。父はしたり顔でいつもこう最後を締めた。世の中を動かしている奴と仲良くして何が悪い??お前のようなこんこんちきでは世の中、うまいとこ渡れんぞ!?って仁王立ち。それでも俺は幼児の勘で父の心が濁っていることを感じていた。この直感でここまで来ている。だからモノになるのだろう。世の中を良くすることも可能になるのだろう。鬱屈を取り去り、人々に笑顔と自信を取り戻させる。最低限は俺にクリア出来ると見積もる。最高の人生を歩んで来ていないからこそ人々にも好感を持たれる。踏んだり蹴ったりの人生だった。だからこそ人生横丁でおでんを一本貰える。俺は牛すじを選択する。この予感はただものではない。しかも水ものではなく温かいのだ。つゆだくおでんを一本増量~~俺の場合、こんこんちきではなく、こんこん吉と出た。みんなが拍手喝采で俺のお出ましを待っている。これは予言ではない。四潮と言っていいだろう。☆北海道、本州、四国、九州沖縄☆