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 僕は一皮剥けて文筆家としてもチェリーボーイではなくなったな?と昨日みんなも思っただろう。自分の思いのたけを分かって貰おうとする時、極力避けないといけないのは自分の身の上を隠ぺいすることだ。ひとつでもそこを両者が取り違えれば、暗礁に乗り上げる。この日本語が僕は案外好きで、はっきり暗礁に乗り上げると言い放った時点で勝ちを意識しないでも勝てる位置を奪取していると思う。誰だって怖いのだ。先が見える人間なんていはしない。しかし突破口は絶えず僕らの前を行き来している。チャンスは千客万来だと大きく見積もって間違いはない。ただ、その飛来するチャンスをスルーしながらでも相手を読まないといけない。相手の懐にもチャンスが入っている。自分のよりも大きい時は乗り替えないといけない。日本人の悪い癖で、そう言う時、別の相手に申し訳が立たないと躊躇してしまう。委縮する。それは大きな失脚を生む。相手のチャンスが大きいと見たならそれを自分も貰える方向に舵取りをし直す丁寧さも問われている。自分が見たこともないような人材は確かに生息している。それがこの国なのなら、満〔マンが架かる〕を持して喜ぶ場面。そこで回り道して後ろから相手を伺うような姑息に走ってはならない。僕達に危機が迫っている。しかしチャンスも千客万来。ここまで言えば納得もポッシブルだろう。