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 だいそれた言葉を吐く積りはないが人は僕に注目する。海軍カレーを食っているって話しただけでこれだけ盛り上がるのも何か暗示力を持っているからだろうか。しかし元大佐の孫である僕が海軍カレーを愛して食べるのは至極当然で、僕は食ってない姉が逆に可哀相と思えてしまう。数々ヒット商品は枚挙に暇がないがロングセラーで行けるもの、そうではない一過性のものに分かれる。この海軍カレーには日本をもう一回チャレンジに導く何かがあると僕は睨んでいる。家を担保に金を作ったことは申し訳ないが姉には夫の年金がある、夫が亡くなっても半分はある。しかし僕には何もない。そこの違いだろうか。僕は内緒で担保行為に及びはしたが、ひと様に迷惑は絶対に掛けたくない。そこでの敷き居は弁えている積りだ。ロメロという投手がいる。口という字が〆という字を囲んでいる。つまりこういう意味ではないか?って。自分の口を守るということは自分で食って行き最期を処理するということだ。ロメロ主義と新語しとこう。この場合、最期僕が亡くなってしまえば姉に税金もろもろが来るかと心配に思いがちだがそうではない。姉に連絡をしていないからだ。すべてが担保を取った企業の支払いになる。そこがないと僕はこういう行為には出てはいない。姉には内緒だったから姉には一切及ばない。