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 僕の皮膚病は完治したとは言い切れずまだ、水曜日に行くかどうかを迷っている。最初から行っておけば初診料の五千円はとうの昔に取り戻している計算で、僕が四月、カフェに四日間勤務した時も二種類の軟膏を事前購入している。浜の町のサンドラッグココカラファインで二つの店でじっくり軟膏を選んでどっちも塗ってみるけど治らなかった。その後も地元の薬局で痒み止めや虫さされの塗り薬を購入。医師のもとに最初から行っておけば、軟膏代だけでもはや五千円は悠に超える今の事態を招いてはいない。ここに僕のあざとい面が見受けられて自分が自分で嫌になる。それは優柔不断のお面を被った守銭奴。しかも表面的にはクール男子を演じている。きっと病いに対しての認識が軽いのだと思う。これしきで皮膚科を訪ねるのか?とか。治って来たようにも一瞬は思うがまだ皮膚が赤い。痒みも時折襲ってくる。マナ板の上の鯉状態になることを必死で避けている。そして間違わないように言っておこう。肥前の国の人が持って来たダニではない。昔は肥前とか肥後の国が九州にはあった。誤解を招いては良くない。僕が本当にヒゼンダニの餌食になっているのなら病院でしかたぶん治せないと言ったあの薬剤師の言葉が尾を引く。これだけ塗り薬にお金を使って又、初診料五千円を支払う僕の生き方こそハンパない。経済観念に乏しいとしか言えない。