言行不一致では生活人としてもおぼつかず、僕は虚勢を張っていただけの人生だったかも?って愚かで弱い人間である自分と対峙している。なぜなら姉を心底羨ましく思い、その証拠に暫くは姉の旦那を僕は尊敬していたからだ。この姉が気に入るのなら、やっぱり何か人とは違う長所があるに違いないと、当初は姉の伴侶を分かろうと努力した積りだ。しかしある事件を境にこれはダメだ・・・と僕の方から願い下げた。それは父親が亡くなってちょうど三年が経過する命日の日に勃発した。父の命日だから世間でいう四回忌になっていて僕は家を撮影する人物がいることで気が付く。父の命日だから何か姉から行動が起こされるかもってその日は自身の中で予感もあった。すぐにその撮影している人物と話をして一緒に姉の家に行く。僕はそこで勘違いをしてしまう。姉等が自分たちの優位性を活かして父の家を売ろうとしていると邪推をしてしまう。僕も早計だったな?って自分をいなす場面だが、何てことはない。姉の伴侶はまず相続登記をしないことには家の将来が危ぶまれるということでその為に不動産業者を呼んでいた。それが済んだ暁に家を売却してもらい二人の姉弟で半分ずつ分ければいいと思っていたらしくて、その親切が僕にはすぐさま理解が出来なかった。しかもその前に一回話し合った時には六四路線になっていて、僕が明らかに当主だということで姉も譲歩してくれた記憶は鮮明。それをいきなり半々にしよう?との話。僕はちゃぶ台返しで激昂してしまった。姉がもしもそこにいたなら、僕がいきり立つよりも速くかんかんになって、二度と家に来るな!!敷居を跨ぐな!!と攻防したことだろう。そして今日の日を迎えている。今思えばすべて僕の無知から来ていることは免れない。