Ss136

 ガチャガチャはなぜ、目の前に丸いビジョンが透き通って見えるのに中々開かないのだろう。開かないから開けようと躍起になる。若い頃の僕なら気が短くて右足で踏んででも開け急いだ。息子が速く開けてと横でやかましいこともあった。子供には力が要ってそれは大層な力ではないのに開けにくいを痛感。しかしそのガチャガチャに精通した人間なら容易にスマートに中身を取り出す。僕はここに鍵があると睨むのだ。僕のように乱暴に足で踏んでも開けようとする人間まで出したあの球形には地球規模の幸せへの何かが封印されているという兆し。僕がそこを読み取ったのも啓示があったからだ。丸くて地球を連想させる。正しく原点に立たせ、地球人としての活路をおのおの見出す!!このことは核開発連鎖に陥りそうな地球を救うほどの重さがあって僕はこの球体により慎重に思いを馳せる。これまで手に入る大きさが主流だったが僕はこの大きさに価値を見出す。地球人を幸せにする商品がいずれ開発されていく、僕の啓示にはそこまで出ていた。僕が思うにこれはボールブックの可能性が高いと憶測している。それを開けるには絶対に足で踏んで開けようとはしないで欲しい。ガチャガチャの球体を開けるのが苦手な僕が自分の失敗を悔やみつつ解説している。足を使って物をこじ開ける悪い所作をちょっとでも息子に伝授したことが悔やまれるが今となっては朗報である。