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 私がちっぽけな自分だと自分を卑しむ割には、負債は大きくてきっとみんなもどんな金銭感覚の持ち主だろう?ってまず眉をひそめる場面だと思うのです。私は非常に身勝手な人間です。昨日も病室で言葉の格闘を伴侶とやっていた。それというのも、彼が誤解をしていたようなので、今日は証拠映像を見せながら私は自分の無実を証明したのです。彼は私が彼の退院を好まず、ずっと病院に置いたままにしておくのが私の本当の望みだと少し邪推していたようなのです。それを私はすまほで映像を見せて彼に証明したのです。これまで、お隣の土地は掘削の作業をしていて毎日87シーベルの騒がしい音がしていた。そんな騒音の横の部屋であなたを寝かせてはいられないでしょう?って今日全部の瓦礫が落ちてしまった凄まじいお隣の土地の写真を見せたら、彼は何となく涼しい表情で、ああ、ここまで崩れてしまったのなら、これからは音は半減していくだろうね?って明るいのです。彼の頭の良さに舌うちしてしまう瞬間で、なんでこう、こっちの狙い通りにくみしてくれないのかなあ?って。十三歳彼が年上だからあざといのではないのです。私が彼の鋭さを育て助長してしまった傾向が否めない。私は自分が自由である為ならどんな演技も駆使して人生をやり遂げるでしょうが、彼もここで参戦して来たのです。私の犠牲になってしまうのは避けたい人生です。言い換えれば私の取り込みには乗らない彼本来の人生です。そこがまじで透けて見える。だからこそ、さらなる作戦がこっちにも必要なのです。