私の負債は今のお金で150万円くらいで、それは決して小さな金額ではない。しかしオーナーは金融業という点で頼りになる存在。そこを抜きにして何も論じることは出来ない位に、私は自分の内情を支配人に話すのです。しかしやはりこの問題は本人対、金融に最後はなってくることも事実で果たして一本化して返済が可能なのか?そこに結論が移る話であることは誰もが一目遼然だったのです。私がそれを毎月返済していくことは無理であると判断する方がより自然だった。しかし私はあえてオーナーが何か対策を練ってくれるのでは?に期待したのです。例えば大胆な私はオーナーが借主になって私が店に返済していく形をまず頭に描く。しかしまだ、三年くらいしか勤務してない私を腹から信頼しているかといえば、オーナーにも厳しい選別眼があるだろうって、ダメで元々の線で私は状況の推移を見守っていたのです。ある晩のことです。オーナーから、彼が経営するスナックの方に来るように支配人を通して招かれるのです。私はお客を何回か連れていったことがあったのですぐにOKします。特別な配慮が敷かれ、もしかしたら、私の返済計画が上手くいくのでは?と期待するのです。そういう閃きのあるオーナーで心の中は心憎いまでのプレゼンテーションで満ち溢れていた。私は、負債を抱えたままでは全く身動きが取れない状況で、しかしそれを父親に話すにはためらいがあったのです。