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 子供を抱えて再婚への道を選ぶカップルにも迷いはあります。夫の側に子供がある場合、そして妻の側に子供がある場合。そういった複雑な家庭の新たなる枠組みも昨今は増えて、相手の連れて来た子供といかに対峙するか?相当難しさも孕んでいて当時、私も同様に、難しいことを考えていたのです。二人の子供も一緒に次の結婚へのステップを踏みたかったのです。誰もが困難を極める道とは指南されますが、私は人間本来あるところの交流力をどこかで信じていたのです。お母さんが信じている人なら子供も当然その人に慣れるだろう、それは私の決め付けかもしれませんが、子供はそもそも親の言うことに従っていくべきでは?をデッサンしていたのです。親が歩む道に沿って付いてくる。子供にそれが出来れば再婚も上手く行くに違いないって。しかし不動産会社の彼に子供達を今はまだ受け容れるのは無理と否定されてから、もしかしたら、私は違った性向の人が他に必ずいるからと、さほど失望はせずに、推移を見守っていた感じもあるのです。子供との折り合いで悩む人々は繊細でデリケートです。そういう細かな頭脳の人々は逆に決めるのも速いのです。子供ノーを突きつけられても私が不快に思わなかったのもそこが関与しています。