Ss78

 睡魔が突然僕を襲ってそのまま眠れそうなことに便乗し、眠ってしまった旅人の心境だ。人生を皆が計画的に過ごすのとは違って、僕の場合は際限はない。起きたい時に起きて寝たい時に眠る。この日常のあらましはヒットにならないはずの凡打がいきなりポテンヒットに様変わりしたように印象が好ましい。睡魔は僕の大切な友人だということだ。僕は成功しようと、うだつが上がらないままであろうとも、一向に態度の変わらない友人こそが睡眠人?そう表現しても罰は当たらない。僕にも睡眠という親友がいてその恩恵に預かっている証しである。本当に眠たいときはパソコンを叩いていても分かる。そういう時は逆に面白いかも?って僕は思う。余りにコンプリート志向にある者は全く面白みに欠けていることを、本人がまだ気が付いてないっていう仕組み。そういった中で、眠たい!!っていう生理現象の強度を上げたら何が起こるか?日頃とは違う画一的ではない文章の到来が期待出来るのだ。いつ、どこで、何が、どのようにして起ったが自分を語る時の常套句ならそれを逸脱してしまうことにも意味がある。僕はやぶから棒に眠くなった。この先も暫く眠っていたい願望のもとにある。よって僕は、睡魔と手と手を取り合って夢の中にあるお花畑を横断しに行こう。