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 僕は貯蓄魂の他にも睡眠魂があると睨んでいる。二十四時間眠ったというニートの彼が、しかし、言い放つ。睡眠は貯蓄出来ない代物だ・・・って。本当にそうだろうか?ただ、実験で僕もそれにチャレンジしてみる。しかしおトイレに行きたくなって起きる。仕方無く起きるしかないっていう状況。なら、おトイレの件さえ、解決出来ればいいのにな?って先へと駒を進める。僕がなぜ睡眠に拘るか?っていうと良質な睡眠が創造力を育成していくのでは?との観点に立っている。たいがい悪夢を見る人には何か得体の知れない恐怖やトラウマがあるものだ。そしてなおかつ、そこから脱却できないと悩む。いや、逆の場合もしかり。すっかり脱却しているのにまだ、過中にあるとか過少評価しての悶絶なのだ。なぜ、こういう状況に陥るのか??恐らく人間の性だろう。僕は奇妙なことを経験する。父の葬儀が終わって駆けつけてきた人々の中に恐るべき人物が混じっていた。なぜならその人物はまるで・・・もう一回お会いしたかった・・・とは言うもののおかしいのだ。奇妙だ。父は何回もその人に電話掛けている。履歴は嘘をつかない。少なくとも父は頻繁にその人物に電話をかけていたにも関わらず無視されていた。人間の性が僕はもっとも怖い。そういう人間にだけはなりたくない。