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 世の中は、不思議の国のアリスを超えるエスプリに溢れています。私はあんなに飲食業に憧れてカフェに合格しながら、たったの四日間で辞めてしまう。ぐうの音が出せないまで追い込まれたことは、平成最後を彩るゴリラのようちゃんの大チョンボだったと、みんなも忘れずに記憶していて下さい。私は伴侶が肺炎になっているのに、月曜から具合悪いって言っているのに、入院させるまでに五日を要しているのです。なんていう酷い悪妻でしょう。確かに伴侶も、私が病院行こう!!って言っても、来週でいいって一回は断った。二人とも間違っていたのです。以前一度、気胸という病をやったことある右肺の上の方に又それらしきものが出来て、しかも奇偶なことが重なる。普通は気胸は大きくなっていくのに癒着し合っているせいで気胸は肺の上の方で小さいままで固まっている。先生の説明を聞きながら、私は飲食業からすたこらさっさと逃げて来た自分の姿は確かに誰よりも、滑稽ではあるものの、これも当然かな?って自分を弁護するのです。なぜならこの火曜日からアルバイトに入った私も四日間苦労しましたが、肺炎だった夫は火曜水曜木曜金曜と家で苦しんだのです。昨日バイトから戻って午前中の受診は叶った。先生もこの四日間がなく、すぐさま、月曜に受診してくれたら、ここまで病状は悪化していなかったって話す。私はアルバイトから離脱して伴侶の介護を本格的に始めました。そうすることが人生のけじめになるのは必至。しかも入店祝金の十万円はそのまま、何食わぬ顔で受け取っているのです。