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 やみつきという言葉があるが、僕が入っているバイト現場の勤怠は凄腕。お客さんのレジ精算の機器と同じものを使う。当然お客がちょっと途切れた時が好都合で、お客がいるのにその精算を後回しにするようなことは絶対ダメで、かといっていついつまでもお客が途切れた時の為にレジ横につっ立っている訳にもいかない。指の静脈で本人と分かるシステムになっていて僕はモーリーファジーというゲームセンターを思い出す。貯メダルする時にここでも指を挿入していたのだ。似たような最先端システムなのかなあって想像力を膨らます。勤出と退勤、この帰宅が日本の場合、怠けるという字になっていてここに僕は一服の清涼剤を禁じえない。怠けることが大事だと言わんばかりで僕は日頃から世界に誇れる熟語だと思っている。同じ時間給で働く現場でも仕事の進捗状況やどれくらいの生産量を誇るのか?など同じ水準の時間給を貰っているからといって、一律ではない。同じ時間給の両者の仕事にとんでもない大差は出る。出るべくして出る。僕はその差異に実は日本の将来が封印されていると睨んでいる。時間給を例えば1000円としよう。その千円を超える仕事が出来るバイト人なら自分を誇っていい。しかし千円はちゃっかり頂くけれど、中々仕事のスピード点火に欠ける問題児も存在する。しかし所詮、同じバイト仲間だ。そういう差異の中にあって僕は、本物が大きな価値観を身に付けて、世界を股に掛けて活躍出来るような日本男子のビッグビジョンを、現実枠に填め込もうとしている矢先なのだ。