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 いよいよ新元号が決定でいい二文字になって感動ですね。私の旧姓は和田。和の一文字が入ってきっと父も喜んでいることでしょう。昭和の二文字のうち昭子と和子で双子の親御さんがいらっしゃるけど今後、令を入れた名前流行すること必至。あああ、ちょっと待って。名前に平和の和が付く方がわ、わたしの子供にもひとりいます。彼女もきっと感動し生き方を変えないと!!って発奮するかもしれない。いい瞬間を捉えたと思います。親はいつまでも生きてないから子供を突き放すこともある意味大事で、その頃の父がそうでした。私の生き方に疑問符を呈し、警鐘を促し、そして噛み砕く。図書館の司書になって欲しかった父の願いを、私は叶えてあげることが出来なかった。しかしそれを上回る生き方は出来たかも?って自分の半生を振り返ります。両親が私が幼い頃から連れて行ってくれた場所は三つ。浜屋と岡政とレストランメイジヤです。そのレストランメイジヤは実は水害の影響をもろに受けて、その後に改装に入って階上に、しゃぶしゃぶとすき焼き専門コーナーを設けていたのです。私は質素な教員の家庭に育ち、肉の作法も味もいまいち解りません。しかし不動産で洗練性を鍛えられた彼には、接待が常だったのか慣れていて、身のこなしも鮮やか。こんな男性なら、私じゃないだろう?って即座に思う。もっと素晴らしい女性が伴侶になるべき?って。しかししゃぶしゃぶを食べる瞬間はどうしても逃したくはなかったのです。