デニム・ブルー・サファイアママン5の6

 すぐ運動会が催されて私は兄がその時、来てくれるという連絡を貰い心うきうきになる。兄だけは私に幸運をもたらす・・・って。なぜそういう幸せの風だったんだろう?って自分に問い掛けます。兄は父の遺言をまっとうしているからじゃないかな?って。なぜなら自分が男なら、兄の生き方をもしかしたら選んだかもって。それは口で言うのは簡単ですが鍛練の厳しい男の世界です。兄は父の生き方を尊敬していたからこそ、自衛隊を選んでその道をまい進している・・・翻って自分はどうでしょう?幼稚園に入れて子供が、やらかしてばかり・・・ハラハラし通し。しかししっかりと気を引き締めます。幸せの風が吹いているのです。兄に助言を貰える、きっと貰える!!って。夫も兄には一目置いていました。右翼とまでは行かないけど夫は明らかに鷹派。アメリカ何するものぞ!?っていう気概の元にあった。しかし兄はやはり駿英なのです。差別を全く度外視していました。男でも女でも、平等に評価される日本の到来を話していたのです。女が一緒くたに評価を受ける??私はまだまだそうは思えないとは直感していましたが兄は運動会での容子を見て、頭がいい!!って褒めるのです。そうなの?それは本当なの?将来がとっても楽しみだな?って兄は褒めてくれる。容子は確かに伯父さんが来ていることで緊張は免れない様子。普段とは明らかに違っていたのです。