ルビー-ウーマンr376 先のことは全く見えない。いわゆる展望が見えない。この頃の私は生活面での安心感を求めていたと言えるのです。何となくお店で自分の打ち明け話をしたら、エレベーター会社の社員のお客が相談に乗ってくれた。そしていい話があるって、後日席に着くなり息を弾ませる。子供さん達も一緒に二階に住めるようなんですよ‼️って私に報告してくれる。ええ?でもすぐには引っ越せない。色々な問題をクリアしないと....そう答えつつ人情に沸く自分が確かにいて、もう一回まじまじと彼の顔を見るのです。それは彼を紹介人として福岡のスナックからの誘い。まさかな展開で発端は、自分の仕事上の悩みでした。数字に明け暮れる毎日に心が疲弊していくって話したら、それをストレートに受け止め、チャンスを探して来てくれたというスピーディーさ。まず、これまでとは違う視線でお客を見直すのです。スナックのママさん夫妻はわざわざ博多から、君に会いに来てくれる、それは構わないかな?私にはまだ長崎を離れてしまう決心にはありません。それでも背中を押されてひとまず会うことを決めたのです。お仕事依頼はスナックカウンターガール。お店ではほとんど無口な彼の、別の一面、タイムリー交渉術。男性には想定外の不思議領域があるんだなあってその機転に感心するのです。