イエローダイヤ・マンy637 僕専用のコーヒーガールを付けてもらって心がスキップしている。なぜこんな厚遇に?って思ってはたと気が付く。俺がある雑談会で、パチ屋のコーヒーがなぜ、美味しいかを話したからだ。そのコーヒーガールが僕の動向をよく観察していて、ビッグの前兆があると必ず、島影から見ていた。その真険な表情をコミカルに話したら、席にいるみんなが紅顔の美少年スマイルになって拍手する。僕は全く受けると思って話してはいなかったが、それが効を奏じたようなのだ。ビッグの前兆はやはりそれをマスターしていないとわからない。しかしコーヒーガールたちはそこをキャチ出来る要領を会得しているのだ。それがプレイヤーのニンマリでそのひとつひとつの機微を逃さない。こんな勝機にあやからない方がもったいないとばかり、僕に攻勢を掛けてくる。ビッグが出た顧客の太ッパラに矢も楯もたまらず近寄ってくる仕草が僕は商売の基本だと思うしそこを強調しながらしゃべったのが刺さったのだろう。商売人は人を選ぶのだ。縁起も担ぐ。その為に軍資金も急いで用意する。そういう太っ腹な人ッパラで、この国が正しく溢れんばかりになることは嬉しいし否めない。そういう志向の引き出しをムーヴする為に、僕に特別のコーヒーガールが付いたのだろう。