サファイア・マンs216 自信を喪失した人間はほぼ何も暫く出来ないように、私はすっかり平氏の何気ない手法と勇気の根源に感化されて、その三彩橋を見て逆に驚くのです。この橋こそは右折を取って私が深夜のバイトに行く道だったんですが、その日、ある事に気が付くのです。私は連日の苛めで心が萎えてもはや堪忍袋の緒が切れてしまいこの店とはおさらばしていたんですが、じっくり対峙したことで蘇る短歌がその場で出来てしまうのです。この橋は私にとってすでに幻で、地図上でも消えた橋だった.....このことに気が付いたのも信号待ちで割と長い間、橋を見る機会に恵まれたからです。地図上から消えたはずの橋がまだ、架かっている。大きな起点であり争点です。私はこれが狂歌だとはっきり認識します。これが私の起草であると。しかし信号待ちに遭わずとも、実は私自身はこのことに若干は気が付いていたはず。なぜ、今頃?ってみんなもいぶかる場面でしょう。私はまだ、本当の詠み手にはなっていなかった証明にもなっていて、配慮があったのです。これを詠めば誰かが傷つく?そういう配慮です。しかし一冊の本が私をダイレクトに豹変させました。本を読んで今ある人間の兵を思わずにいられないし紹介しましょう。地図上の もはやどこにも 見当たらず あわれあわれの 三彩橋かな☆憐れの方☆