俺はどういう訳かごみ処理係にされて月曜日、水曜日、木曜日とゴミを出しにファミリーマートの近くまで下って行く。水曜日が缶の日だ。月木はそれぞれ四袋ずつある。子供のおむつや弁当の残りが多くて、ほぼ全部、俺の出したごみではない。それなのに、ここまで家族に酷使される俺の晩年を、最初は不運だなあってそう思ったが、最近は逆に捉えて自分自身を励ましている。三人もの孫を与えられて俺は幸せなのではないだろうか。この国の少子化を食い止める立派な役割を果たしている我が家だ。ありがとう!!よく頑張っているね?ってむしろ声を掛けてあげる位の心の度量を持つべきでは?と。しかしこのような辛抱型の俺でも、夜の三時間がきつくて、孫の面倒を看る時間を夜九時まで!!と制限を入れた。そうすれば七時から預かった時は二時間で済む。子供を見る、しかも勉強まで見るということは並大抵のことではない。いじめに負けない人生論、僕を見つめながら苛めについても同時進行で学んでいる稚子たちである。