僕は自分が間違った指導をあいつにして来たことを後悔する。市の黄色のごみ袋だが、これは使用しないといけない。弁当のパック、そしてビニール製のもの。こういったプラスチックごみは赤いごみ袋ではいけない。ようやく最近あいつも分別を始めたが、中々こっちの指導を聞き入れず、ごみステーションで見たけど水曜日なのに全然黄色のごみ袋なんか無かったわよ?って毎回攻撃してくる。水曜日がうちの地域は瓶や缶を出す日になっている。僕がなぜ、ごみ問題に敏感になっていったか?それは自分が定年して台所についてを心底学んだからだ。あいつのする通りにしていけば三年もすれば排水溝が朽ちることも分かる。俺はだからこそ、二週間に一回は自分のお盆を下げるわずかな時間を利用して、排水溝を徹底的に掃除する。ぬめりを排除する。自分の為にしているのだ。後からごっぽり修理費用は自分に跳ね返ってくる。甘い亭主でダメ亭主だった自分を猛省するが、ここまで来たら訂正は効かない。なぜなら僕の仕事になってしまったからだ。いじめに負けない人生論.....立ちはだかって来る難問にすぐ対応してはいけない。当主でありながら、家の便利屋まで落ちた僕の例が物語っている。