ピーパー・ウーマン《ジュエリーボックス編》〔215〕作家という立場から見たときに、マレさんがもっとも評価するデグロミネイターのデビュー戦はどんないでたちだったんですか?彼を観たのは、西暦2014年、しかもそのデビュー戦をくまなく見ていた訳ではないの。当時は心中ままならぬ状況にあった。どういう状況だったんですか?次女が連絡は取れてはいるものの、どこへ行ったかがわからない状況にあって、デグロミネイターの登場はそれがあってなおさら、神秘的に映った!!連絡は取れていたことでひとまず安心してはいたんですんね。ええ、私も放任主義とまではいかないものの、子供たちの人権的配慮には気を遣っていた。彼女が家を好きになれなくて、自力で出たならそれを認めてしばらくは金銭的にも応援する体制でいたし、何不自由のない生活費を送っていた。しかし、今思えば?送金している銀行に尋ねれば居場所くらいは?って。いいえ、そうは言ってもね、個人情報保護は巡らしてあって、おいそれとは、親でさえもどこのATMで出したかなんてのは、教えてもらえないって、私は消極的になってた。そうだったんですね?そんな中でデグロミネイターのデビューを見たことは、どうだったんですか?自分のステージが変わってないことを喜んだの!!作家としての位置ですね?作家は家族がどうあれ、自分を絶えず立脚出来てないと成立しない、そういう因果な商売なのよ?