イエローダイヤ・マン《標榜編》〔13〕中途半端なことが大嫌いな俺は企業に入ったら必ずトップを目指すしそういう位置に持って行きたいグループだった。小学校時代がネックになっていた。父にも母にもアタマに無かったのが、柔道剣道以外のスポーツで、俺はゴルフを最初に頭に描いたくらい尋常路線を嫌った。俺は仲のいい友達がいたことで、転校してすぐロッキーズという少年野球に入る。キャッチャーをどういうわけかやるのだ。監督が目を付け、お前はキャッチャーと一点張りで、しかしそのキャッチャー候補には三人ほどいて、あの鎧のような武具がキャッチャーにはあるが俺がせがんでも母は絶対に買ってはくれなかった。なぜ?どうして?俺は親身になってくれる友人に突っ張ってこういった。俺、やっぱりキャッチャーには不向きかも?って。親が不賛成なんて死んでも言えなかった。最初のスポーツで躓いた俺は中々次を選定することがムズいかと思われたがすんなり解消。池ちゃんというイケメンバスケットの王子様と六年生で一緒の組になる。そいつの家なら母親はいつもお泊りにいかせてくれて親は検察局の公務員だった。なぜだか段々わかってきていた。俺たちはそういった意味でカタワなのだ。ブレーンがいつも決定済み。しかしリベラルが堕ちたことで俄然やり易くなった。ここが実はボックスの真底なのだ。