サファイア・マン《緻密な男編》〔48〕エイミーの結婚式に呼ばれたときにはキャロルは新出で立ちで壇上に立っています。スピーチを親友代表で承るけどそのファッション!!みんなも驚愕するでしょう。そのあと店に出勤があったことも起因しています。黒のレース調の刺繍入りプリーツスカート!!そして純白木綿ブラウスです。このブラウスのちょうどお臍までくる淵どりレース、ここがポイントでして、ワンピースではなく上下のセッティングで黒と白、いろいろな想いが込められていました。エイミーは順当な相手を選び順風万帆の大海原へ。しかしキャロルは違っていました。自分の力で銭を生み出さなくてはならなかったのです。両親を筆頭に周囲に助けはありました。しかし父の申し出を、そして伯母の申し出を断っていた身。父は弁護士事務所でのアルバイトを探して来ていて、子供達の面倒も保育園探しから手伝うと言って来ていた。伯母は近所の公共機関に寝泊り出来る公民館当直係りを奪取して来たのです。これはまだ夫婦円満時ですが町内の建物に住み、住民のお世話係りのようなもので、キャロルはとことん迷っていたのですが前夫がこれに難癖を付けます。ただなのはいいのだが、監視されているようで嫌だ!って。キャロルは前夫が嫌がったことを理由に断りを入れるのです。