サファイア・マン《面白い男編》〔109〕お金を扱う場面で沢山の経験を掴んだシゲルちゃんの勘というものがある。伯母さんはしかもシゲルちゃんのお蔭で姪キャロルがここまで来たことを知っている人物です。それも癌の手術です。何がしか、自分にも助けが要る場面だなと伯母も決して嘘を付こうとしていったわけではないのです。なぜなら、この処の金銭の引き締めがあったのです。親戚筋がこの伯母が嫁にいったにも関わらず和田家に援助することを好まず、伯母の年金が何に消えているかを管理することも大事かも・・・と気持ちを強固にし始めたてきた時期かもしれません。五年前というと様々な家庭決議が起こっています。まだ、父は自分でシゲルちゃんを見舞いにいくほど元気で、やがて父も肺癌と直腸がんになるのですがまだ告げられてはいません。伯母はすぐにもキャロルに相談してきます。十万円といったけど七万にしてもらえないかな?大事なお祝い事あること忘れてたわって。もちろんノーは言えません。伯母のさい量がすべてです。何だかキャロルに悪い予感がしてきます。まさかの事態です。シゲルちゃんには元バンとしての七割路線は健在でその七万こそは最低ラインだろう・・・と。物事にスッタモンダがあるからです。キャロルは持ち前の勘。ここがキュイーンと響いてきていたのです。