前倒しの人生が果たしていいのか?それをしっかり見つめるパラノーマシゲコ。例えば、家のローンだ。一年もしないうちに住宅金融公庫にキャッシュで返済したが、これが果たして正しかったのか?キャロルにいつも厳重注意されていたからだった。全額払って、確かに家賃のように払っていた返済は消えたが、貴男は大事なものを失ったのよ?と。絶対に自分が正しいと譲らなかったがここに来てキャロルの生き方にも冥利があることに気が付く。車検だ。前倒しで、これまでいつもやっていたが、一ヶ月前から出来るということもあって。それが何を意味するか?つまり一ヶ月分の時間を繰り上げて、損をしてきているという事実。そのこともずっとキャロルから言われてきたことだが、もしも自分に何かあって、いきなり車検切れでした・・・にならないように、気を遣った積りが累積すると、一ヶ月の縮小耐久になっていたのだ。例えば、1月28日まであるのを、今月末にする積りであったが、そうなると、耐久期間もそのヒニチ。そこで、見積もりを任されたガソスタ店員から、来月でもいいのでは?と促される。いいや!?と言おうとして、人生の全部がキャロルの言ったことの方が、的を射ていたことを、ひょっと思い出す。その店員の忠告に従い、来年の1月26日あたりに、予約を入れ直したという表彰ものだ。