これから家庭を持つ人々にキャロルはおろか、シゲコは一冊の本を出すことが出来る。その題名こそがパラノーマシゲコ。この八文字だけでいい。それくらいインパクトがある。父のように副題っていう方法あるけど、このメソッドはキャロルはあまり薦めない。頭すっきりしないし、簡潔感っての大事だからね。父みたいに自分の家庭一切書かないという手法がシゲコは佳かったかもしれないが、それでは、腫れ物手方になっちゃう。おできには触らず、しかもそれに言及がないなら、手引きにはならないからね。父の本はあくまでも学術的に優れているっていうことで、あの仏教五行詩も丹念に選んだのだろう。努力の跡が見られるし絵を描いたのも和田家遠縁の娘さんだったらしい。父が本を出してもう来年で足掛け12年になるが、手元にキャロルも二冊持っている。中々、お守りとしては役に立つ本だし、本願寺ブックセンターには常時あるらしい。父の本が、そうして京都の聖なる地に置いてあるのは妹ミチも歓ぶだろう・・・。キャロルがこうも変わったのはやはりあの金子みすずさんの詩歌を発見してからだ。世界が取り組むべき環境保護視点をそのまま直伝。たとえば英訳すると、あの詩・・・どう変遷を遂げるのだろうか。