ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔60〕もちろん、これは、田川教師の一生懸命なひたむきさの頂上にあったと推測したんだね。この生徒は自分が預かろう、そして、この手を挙げない発表無しの性向を絶対に変えさせよう!僕には哲学がある、そして・・・音楽がある!と。ただ、思い込みはよくない。あとみっつの可能性も考える、候補に加える、ということをしたんだ。ええ?ケイコロだって?そうですよ、刑事コロンボ多面体思考ってのは、例え、幼稚園生でも必要だとキャロルは思うし、そういう四者択一をしてきたからこそ、今、みんなのリーダーで在りうるって思うんだ。まず本当の偶然である可能性・・・。これも否めない。校長権限で昔はいろいろ出来た反面、そういう柔軟性は皆無であった。校長こそ雲の上だった。頭が固い部分が学校に残っていて、一教師の希望を果たして聞くのか?っていう懐疑はある。だって、校長に頼むにしてはそんじょそこらの少女だからね。男尊女卑は残っていたし、そういう一女子くらいのことで、担任になりたいとしてもそれが許される??でもやはり天才は違うんだよね、例えば、この娘の担任になりたいはダメでも逆を考えたんだ。私のクラスにこの娘を入れたいってね?随分、文面自体、豹変するだろ?つまり、担任の権限をきちんと取得してから、物を言えるという教師の融通を駆使した可能性だよね?これは、三番目に来る種別。するとね?怖いけど、ホラーなキャロル、四番目を想像しえたんだ。嫌がらせだ。とことん、あの女生徒が口を割るまで、俺は君臨するぞ!という処の・・・・。