ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔47〕父がどのような状況下にあったか?というのは、あの普賢山での土下座の一件でもわかるように、あれからの父は毎日毎日、床を這いつくばって生きていた。それもこれも、子供が欲しいの、その熱い一存からだった。キャロは胎児でありながら、その時代によく、子供というものの、脅威についてを、思考しました。自分がその子供として生まれるときに、必要な予備知識であったし、赤ちゃんであってもそれ相応の覚悟が先行必須だと・・・。予感にあたる、知恵を神様が与えて万全を喫していた。それでも怖かったのは、神も知るよしのない、新しい病、戦争をキッカケにした精神病を母が病んでいるのでは?との見解に立っていたからでした。母は、無防備の父をきっと、プロレスの技でやっつける。ボコボコにする。その時父がキャロに倒れこんで来ないとも限らない。心理面のやばさだけでなく、こうした物理的危険も視野内に控えていました。