ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔56〕母のこころの奥底には、誰にも入り込めない要塞あり!!と新生児キャロは見抜いていましたが、それよりなにより、タヤなる人、父を神さまの子とゴールデンチャイルドだと信じて疑わないタヤを母性の生まれ変わりではないのか?との推量を決め、神に問いかけるのです。タヤなる人物に会いにいけそうですが、問題点はありませんか?それは、良かった・・・。テレパが功を奏じたのだな・・・。ええ、このテレパは自分を守りはしますが、父を守ることにおいて、不都合な点があります。そ、それは・・・・・。神は驚くのです。父は明治の教育、教育勅語を暗譜しておる程の人物。しかもタヤもそれを妄信している。このキャロや、母とは、一線を画しているのを、神はすぐに気がつき、試案を出します。ニッポン自体が、戦後、訳もわからず、民主主義を闊歩してきたけれど、その一服感から、抜け出たときが怖いのだ。自分をしっかり持つのだ。父の言い分が達者ではないのは、過去の亡霊を背負っているから。対して、乱暴なようだが、母はこれからの思想に期待をしている。お前を、現に、女傑にしたい!!と懸命に働きかけている。どっちの言い分も平等に聞くのだ・・・。