ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔47〕キャロの運命が生まれる前から、ずっと、決定している・・・というと、みんな、大袈裟とか、疫病神が付いているって言うかもね。それはそれで、いたって結構なんだ。ただね、その千鶴ちゃんが、転校して来たときに、キャロがボランティアに目覚めてしまったっていうのは、事実だし、そういう周囲の勧告なんだよね?貧しかったり、差別されたり、どうしても這い上がることの出来ないものの、背景こそを、キャロが読み取っていたといっても全然おかしくなかった。東望アパートに住む、友人たちとは、確実に層が違っていた。彼らの親はほぼ公務員。そして・・・千鶴ちゃんは、暗い家の中で、各人としての責務を小学生から背負い、遊びにも出掛けられない。差がありすぎる!!キャロは観察を続行したんだ。しょちゅう、千鶴ちゃんは、あるビルの階上に交換に行ってて、それは、ボールペンケースのような長方形、それを何個か、窓口で換金していた。ボールペンなのに、なぜ?家から?キャロは不思議で仕方なくって、解明の急務に追われていたんだね・・・。