弟は、全くキャロと同じ遺伝子だから、考えていることも割かし読めるんだ。ちっとやそっとの事では、喜ばない。何しろ、最愛の母を亡くして、こころの拠り所を消失しているからね・・・。12年もの間、毎日、母を見舞った彼を、キャロ、改めて見直したんだ・・・。そういう彼の本当の価値は不価値と呼ぶべきであってね、キャロなんか、人生がまだまだ、薄っぺらいんだ。みんなも、キャロがすべてだとか、最上って思わないこと・・・。これが最もこわい。アマゾンのスチュウデント会員にキャロの本が回るってのは、少々、迷いあるくらい。たぶん・・・弟も、なんだこりゃ??っていうの違いない。宿七さんや、弟、父にも、よみびとしらすを、読ませてはいない。なんでかっていうと、あれは、95パーセント終わった恋を呼び戻したくて、出した本・・・。5パーセントに賭けたけど、恋の復活はなかった。正直に真剣だったし、子供や、宿七さんにも、真剣な恋だと堂々宣言。だから、不倫と同じ土壌ではなかったことは、読んでもらえればわかるかなあって。父も本を出した。南無阿弥陀仏の本、しかし、今、それを、全く唱えていない・・・。死期が迫り、弟が失った土地への未練ばかりを、毎日話すんだ。だから、聡明な、宿七さんに言わせれば・・・。