いやあ、免許証、今見せて!?なんて、無粋過ぎるって、オーナー分かってたんだ~今はもう亡くなって現世にはいないんだ。淋しいよ・・・。またああいう、オーナー出て来て欲しい。ケチなんだけど太っ腹。このアンバランスとコントラスト。凡人には難しいかも。でもこの五日間で、キャロの手法を覚えとかないと、キャロの背中を見失うんだ。それくらい集中してやるのは、しばらく長崎だからね・・・。長崎の環境は、スピードを出せる設備ではないんだ。だから今、おこぼれ主義の陣容を学ぶっていうことの第一義、わかってきた?つまり、ここでは、誰ひとりとして、損をしてないってこと。腹も痛めてない。オーナーも懐疑はあっても、あゆみだから、次の顧客を獲得するための餌かも?っていう期待感も事実あったんだよね。キャロが新規を掘り出す名人でもあったから。例えばこういう店で、頭角を現すっていうのは、親の七光りも結構いたんだ。超有名スナックの経営者の娘とか・・・。あとは、超有名な誰それの愛人とかね、それでもキャロは喫茶やスナック経験、数ヶ月の人間だろ?いきなり、ナンバーファイブとかに出てくること自体が読みが、はずれていたんだ。読みがはずれて最も、実は嬉しいのはオーナーだよね。もちろん、やっかみ、あったさ。足を引っ張る人間もいるさ。それは、言わば古狸ホステス。キャロは割り切ったんだよ。古狸だって、キャロが気をきかして、テーブルに呼ぶ・・・。指名付きで。次の日から、キャロは神様を見るような眼差しで、彼女の視線を確認!はい、蛍光箇所ですよ~昨夜までは、目障りな女の子が、今夜は全く別の人物に見えるとすれば、それが指名の手品でありトリックである。