ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔63〕まさか、そのモップを仕掛けたのが、娘ではありませんが、同時刻にそういう事件があって、符合が起こるっていう不可思議。キャロは11月七日くらいまでいて、長崎に帰ります。でも凄いのは、キャロの思い込みの激しさ。絶対に娘は、福岡市にいる!!って疑わなかった.それが今回の事件をなお難解にしたのです。キャロには、思い込みという難儀なルーツがあって、それは、父の母である、タヤにもあった。そうです・・・父の弟、輝彦が疫痢で亡くなったときにも、ある女性が家に火を付けようとした!とキャロに昔話として伝えたんですが、閉口したんです。それは、証拠がないことには、言ってはいけないことなのよ?と。こころの中に、収めて、口には出しませんでしたが、タヤの性癖はキャロも受け持っているようなのです。