そういう時じゃなくっても、キャロはちゃんと、ジーンズ派。転ぶ位は、なんのそのって。甘いよね?だって、ジーンズ、結果的にズタズタに破れたし~スロットの目押しってのは、キャロの場合、動体視力が馬鹿になっているっていう以前の問題で、センスがないんだと、思うんだ。この一秒内に動かなくちゃ!って場面がゲームであるよね。それを、鍛錬しているから、長男もまるみつに居る時に、目押しでは、他の誰をも追随を許さないって位になってた。まずね、危なくないように、各部分の説明から入ったんだよ。これが、ブレーキ、これが、アクセル。うん、うん!わかる、それね。でも長男は暗い顔なんだ~ほんとに、大丈夫かね~って。ハヤイトコ、実践いこうよ!って、キャロが言っても、その日はそれで、終わり。だから、これは、とっても怪奇的な、ひとりのおばさんだけの問題ではなくて、二日めは、ちゃんと、長男がエンジンかけて、実動したんだ。それで、長男も問題は残るんだけど、ここまで、来てるから、って。三日目には、東長崎〔ヒガナガ〕に繰り出すかっていう段階まで長男は考えていたんだ。卸団地から、街に繰り出すには、みじか~いいトンネルを通過するんだけど、行かなかった。キャロが事故って、恐怖心の塊になったからなんだ。二人で、談笑して、そのバイクにのろっかって、確かめてた時なんだ。キャロがアクセル全開にしてしまって、そのまま、バイクと一緒に十メートル以上、引きずられて行ってしまったんだ・・・。泣いたね~駈けよった長男を、まず、ボロくそに、けなしたんだ。ざっけんな~よ!!よく見てみ~や!血が出てるじゃん!あんたはやっぱりただのアホよ。自分の母さんを、殺すとこだったんだよ!!これは、殺人だよ~いってええ~長男は優しくて、手当ての為にすぐデイリーで氷を買って来てくれたんだけど、キャロ、白目を剥いたんだ~絶交だよ!!もう帰る~って。よろよろしながら、やっとこさ自分の車に乗ってた。よく考えれば、自分が悪かったんだよ。部分的説明はやって試乗もやってる。車の免許と一緒に、ゲンチャリの免許を与えることの危険は、みんなもよく理解できた?え?お前が、アホッチなだけって、ゴメンナチャイ。〔息子のバイクも破損してたみたいよ、奴、黙ってたけど〕