イエローダイヤ・マン

 僕は店フロアを内拭き上げるモップの棒を立て、男子たちを今朝防衛した。この任務は僕にしか出来ない。他のスタッフたちは臨機応変に動く?甚だ疑問だ…普段からいっぱしのコンビニ哲学をカマしては来るが、非常時に弱い。今朝は、僕は、早めにからあげ棒を揚げて、もしも、売れないなら、自分が買おうと、レモン唐揚げ棒も、二時間早めに揚げた。2本ずつだ。絶対売れる♪を睨んだ。思いは叶い、またすぐ追加で揚げた今朝だった。しかし先輩は異論をブツクサ零す。売れたから僕は買わなかった。それなのに、狡いと僕をなじる。僕は、うて合わなかった。有事に強いブロガーには知名度は全く必要ない。トイレ難民の男子たちの前に君臨していたのは、女子専用トイレの扉だ。難民たちの辛さを僕はスルーしなかった。モップの棒を警棒にしながら、男子たちを守り抜いた。