ブラックオニキス・マン

 

肴はあぶったイカでいい。いきなり、そのフレーズをオーナーから出された母は事務所に入るなり、面食らってしまった。きっとこの歌が好きなんだろう。◯◯でいいとは言いつつも、炙る条件をつける人物…それが男であり、女なのか。人間は条件次第で動く生き物だ。歌詞を編み出す作詞家と、詩人はどこにボーダーがあるのだろう。お互い踏み越えられない、ゴム飛び用の輪ゴムがふたりを分ける。ふたつの色の輪ゴムだ。そして、歌詞を書いて作曲家に渡すコンビ?それとも、楽曲が先であとから歌詞をつける?僕は圧倒的に歌詞が先だと思う。そうであって欲しい。作詞家はある意味、時代の先駆者と言えるだろう。1行で世界を牽引出来るとすれば歌詞である。曲はあとから来るものの、その良し悪しが単発か確変かを決めて行く。ロングリーに拘る僕だ。楽曲の命運は結婚生活に酷似している。