デニムブルー・ママン19の21

 

昨夜容子は自分が短かい間勤務した、小倉北区の菜園場近くの★いくらや★を探し出して感動していました。地元の名士でしたから、あることは想像の範疇でしたが、時間が経過しても耳に残るのは、黒崎まで行き弾き語りを見せに急行したことです。昼休みを利用して抜け出し、ピアノのある喫茶を目指した。みんな、すぐに、楽器を持ってエントリーしてきました。容子は音楽だけは、誰にも聞かせていません。この国なら、文学と同様の、粗末な扱いをされてしまいかねない。みずからを防衛に出たのも、危機管理能力がさせたのだと私は見ています。(しつこく孫はオレンジ玉の正体を尋ねて来た。なんや?)