デニム・ブルーママン☆第18章

 

容子が高3になってようやく、タヤは容子が高校を転校した事実を知るのですが、そのときタヤの驚愕と傷心は言うまでもありません。真面目でこつこつ型のタヤのプライドは筋金入り。なんで自分だけ、蚊帳の外に?も一番にはあったでしょう。しかし容子はそのとき、平常心を通して、タヤの心を労います。ごめんね!!言えなくて。あのとき、言おうとしても言えず・・・タヤも言葉にならない憤りを禁じ得ず、逆に理由も尋ねては来なかったといいます。仲間の老人たちと話しているとき、話題に出て、タヤは皆の前で知っているフリをせざるをえず、しかし、辛辣な仲間内の、話題に揉まれてさぞ、くやしかったことでしょう。容子は知っていたのです。自分は確かに怠け者だった。しかし自分が思う学業は、学校の勉強の中では培えないものなんだ・・っていうセオリー。しかしそれを立脚して言論として立証するまでは聖なる気持ちでいないといけないという世の中の仕組み。そこがみずからわかっていたことが運気を向上させていたのかもしれません。