時間を味方にする人生

 しきりに、啓示は伝えて来たが、私には要領がわからず、そのままになっていた。私自身が、躊躇を前面に出していた真実だ。しかも、父が私に渡したコピーをメルカリで売ろうと考えていたのだ。なんていう、大胆さ…何一つ、父の狙いを捉えてなかった。私は人の書物を極力読まずに、小学生中頃から来ている。自分に蓄積されたものがあるから、それを出すためには、人様の著書を読まない所作で行くよう、啓示を貰いそれに従い今日に至る。父が自分に松本清張の生き方を強制してるかに誤解した面は確かにあった。松本清張が私に影響及ぼすことは……ないと高を括って今まで生きて来たのだ。