うちには夫への遠慮があったと思う。

 ようやく、自分の名刺を人様に配る明るさは出てそこは、驚いている。かなり、勇気の必要な場面だが、ここを乗り切る覚悟は大事だ。私は本来の自分の姿をようやく取り戻しつつある。常識の上前を、非常識が越えるとき…恋をしたときには、起こる。しかし、それを中々、言えないまま、今日まで時間が経過してしまい、自分でも、収拾すら、難しいのでは?諦めは先行したまま時間だけ稼いだ格好だった。父がなぜ、あれだけの時間を割いて、コンビニでコピーして私に持って来たか?松本清張の半生の記のコピーを渡して来たか?ようやく、父の真の願いが、読めて来た。