アクアマリン・マン

 

結婚はそれに関わるふたりだけの幸せだろうか?周囲にある皆がハッピーにあやかる結婚ならこれ以上はない。あやつが符合論を提起していく上に於いて、僕は穿った立場にあえて立っている。僕は、最初にあやつを紹介されたとき、部下の側についた女性に興味が湧いていた。叱られるかもしれないが、あやつより、三才は若かった。しかし、結果は、どうなって行っただろう。あやつのお玉は、僕のお玉を弾き飛ばし、キッチンに陣取った。考え方を堅く手堅く生きて来た僕に何と、示唆を与えて来たのだ。将来より、優先すべきは、今だと思うって。僕はあやつの生き方を取らずに烈しく抵抗した。それをやってのけたのも、結婚と言う戦場で命を賭して闘ったからである。