デニム・ブルーママン19の13

 

ひとりぼっちは嫌なくせ、どうあがいても、集団行動には向かないあの娘なりに、葛藤があったのでしょう。また、小倉での修業を終えて帰って来たまさお君に会いに行くのです。ばっくれて、自分だけ先に長崎に帰って来たことを、謝りたい…そう話していました。アルバイトに精進し生活費を捻出しながら、ふたりの生活を成立させて行く試みは、誰から見ても、不安材料が多かったのですが、まさお君のお父様が認めてくれた処のアドリブ奪還に容子はもう一度賭けてみたいと方向を定めていたようです。いつかは、容子は、ステージに戻れる…復活出来ることを切に望み、その道を選んだのです。