ブラックオニキス・マン

 66歳でありながら母は新人類だった可能性があって、新人類も3つに分かれると思う。母は1956年生まれだ。その頃の日本を思い出して想像することは少しなら出来る。まだ、マイカー所持率も少なく商売人の家や富裕層の乗り物だった。バスには車掌さんが乗車で、切符を切ってくれて特に女子の車掌はカッコ良かった。黒いバッグはみんなが憧れる形をしていた。子どもたちは車掌さんになりたい!!って率直に思ったほどだという。そのうち、鉄庵アトムは始まる。わくわくしながらテレビに釘付けになって、テレビは白黒だけど、充分に子どもたちを魅了する宝箱だった。今は大谷がアトムになっている。次の新人類はやはり1986年。昭和と平成をカップリングする世代だ。64世代とも呼ばれる。各種ゲーム機の流行でみんながゲームボーイカラーを手にして遊んだ。ゲームの時代を隈なく見ていくと今の世代の二倍は堪能出来た・・・というくらい、実は昔のものが迫力ある。時代は進化をしているはずだが、当初の勢いを取り戻すどころか、退化している。期待通りに躍進を遂げたのは飲食業だと僕は思っている。日本ほど、食べることに贅を尽くす民族は世界広しといえど、存在しない。賞味期限にとことんこだわって揚げ物も時間内で廃棄になる。そういう麗しい国日本にとって、これから伸びる産業について、出てくるニーズについて僕らは鼻を効かせて探さないといけない。2026年は、新しい人類が時代を凌駕するだろう。