アクアマリン・マン《真春と真秋の間編》〔17〕俺が小学校の時代もっとも愛した時間がフォークダンスの授業で皆で運動場でダンスするのだ。雨の日は体育館で。ここではずっと同じ生徒と手を握るのではなく、日頃絶対しゃべることが出来ない憧れの子女と手を繋いだりが堂々と出来て俺は子供ながら興奮した。そういった小学校時代の思い出に俺は浸りながら、トランプ大統領のまさかの性善説に戦くのだ。いい感触や兆候がトランプ大統領に見えているのか?それが本当なら俺も嬉しいし信じられない快挙だと思う。フォークダンスでいうと今、男子の列にロシア、アメリカ、そして中国が並んでいて、女子列に並んでいるのが日本、韓国、北朝鮮だろう。そこで男女が代わる代わる手を繋ぎながらお互いを認め合い、前へ向かってダンスする。そういったフォークダンス外交が始まったのかもしれない。俺は心の奥底でトランプ大統領のトランプ箱にババが入ってないことに愕然とする。そういうトランプは希少でのみの市にも紛れ込んでは来ず、貴重な代物と言わねばならない。俺達日本が堂々と男子列に並ぶ日は?世界の核軍縮路線を確実にする、平和の王手を架けた時だろう。男子の本懐としてそれを可能にすることが出来るのが、新世紀生まれの俺の息子たちの世代になる。