エメラルド・ウーマン94

 いかにすればその行動に伴う出費を最低限に抑えられるか?そこを常に鑑みて生活する・・・が亡くなった容子の旦那様の意向であり、生活理念でした。その年の正月、帰省した次男がどうしても行きたい!!って容子にお願いをしてきます。母と一緒に行きたかったのは吉宗(よっそう)で息子から提案を受けた母はまず列車で帰省する息子を駅で待たないといけなくて、長崎駅に隣接した二階パーキングに駐車を完了させます。息子を出迎えて、そこで結構迷いが生じます。この駐車したクルマを、吉宗の近所まで乗っていくか?それともこのまま駅に駐車したままでいくか?どうすればいいか?2019年の正月だったと記憶します。吉宗のある場所の近隣ではパーキングが見つからないかも・・・っていう恐れもあり、そのままクルマを駅に駐車したまま新型のラッキータクシーでふたり出掛けます。息子も、詳しい内容はまだ知らされず、長崎っ子でありながら初で吉宗の、茶碗蒸しと蒸し寿司を味わいそれに感動し終わったときです。容子は経済観念がない母親で、それがベストだ!!って思っても結構転んでいたことをあたしは覚えています。また、駅に戻ってパーキング代を支払うことになることを、初めて息子は知らされ、当惑するのです。彼の財布からだったからです。みんなも計算してみましょう。駅から吉宗までのタクシー代往復が加算です。これなら、最初から矢上からバスを使用して、長崎駅まで迎えに行き、散策しながら歩いて、吉宗へ行く道のりのほうがお金はかかりません。帰宅して旦那様には絶対に話しません。容子はこういう具合に、金銭にトロい。良かれと思って行動してもそこに穴がある・・・その穴の下で網を持って待っていれば、みんなにも勝機が回ってくることは言えるでしょう。(笑)★24361★