アクアマリン・マン84

 

普段の行いが素晴らしいと、出会い自体も卓越したものになる・・・そういう出会いをゲットしたいのなら、精進しかない。自分では、たいしたことがない人物だと自分に高を括っていたのに、人様や世間が素晴らしい反応を見せてくれたときがチャンスの茶臼が輝くときだろう・・・それを知るのは神だけだ。僕等の力を超越した何かが関与している。自分たちの力の及ぶところが、つまるところ、限界だと我々は安易に見積もるけど、実際は、僕らが自慢してもいいことが数限りなく存在する。それが事実。芸術の分野を司るものの実態になるのだろう。それはそうと、久しぶりの、ドカ雪で、長崎の道路は、凍りつき、あちこちで、クルマが渋滞し、しかも家に帰りつけないクルマで溢れていた。そんなとき、どんなにコンビニがありがたかっただろう。食料がいっぱい備蓄してある。カップ麺やパン、ビーフシチュー、スイーツ・・・それにありつけた人々は幸せである、容子にはこんなにすごい疾風の雪は、凍てつくように頬に冷たかったけれども、人々の明るい笑顔に癒やされた。店内にあるものを購入してくれる人々は、もう全くワガママを言わずに、次から次に手当り次第に購入していき、やがて、店の中は商品がすっかり空になっていった。コンビニ冥利とはこの状況を指すのだろう。発注した商品が全部すっからかんに売れてしまったのだ。容子にとって、コンビニは、やはり竜宮城なのだ。そこで倒れる寸前まで売って売りまくった今日の相方は、アン君だった。二人には、レジ係&倉庫番としての任務をまっとうした処の満足の微笑みがあった。